なのはなロード。

小湊鐵道、菜の花の季節。

はじめに。

学生生活では卒業式や試験(汗)、入学式、そして新歓と何かと忙しい4月上旬。
まとまった数の写真を得ようと通うこと数年、最終学年になってしまいました。
高校時代の写真も織り交ぜながら、小湊鉄道を旅してみようと思います。
技術も拙く経験も浅いため、見苦しい点も多々ありますが、
ご覧下さった方々のご旅行や撮影の一助なれば、
そして少しでも房総の春の風を感じていただければ、幸です。

風薫る、房総半島の春。

卒業式も終わり、あとは新学期を待つばかりとなった3月下旬。
ダイヤ改正によって、鉄道も大きな転機を迎えることが多い時期です。
降り続く雪が2月に壁を作り、徐々に上昇へ転じた気温が雪を溶かす。
冬の厳しい環境に気力・体力(そして財力)を使い果たしてしまった僕にとって、
小湊鉄道のうららかな春♪は毎年毎年、楽しみにしている季節なのであります。

:: 小湊鐵道 里見~飯給 ::

牛久より北。

うまたて

普段はつい牛久以南まで行ってしまい、北区間についてはやや不勉強。
今回は馬立(うまたて)駅から牛久市街にかけての区間をご紹介します。
馬立にも古風な駅舎、そして交換設備が残されています。
右の写真は馬立駅北側の踏切から。
時期を選べば、桜と菜の花とを合わせて撮ることができます。

小湊鐵道 馬立

:: 小湊鐵道 馬立駅 ::

うしく

馬立駅よりさらに牛久方面へと進むと、
国道に沿って菜の花の道が併走する区間があります。
レールと菜の花が一直線に伸びる姿が印象的です。
上の写真は、牛久市街へ向け大きく東へと舵を切るポイントです。
菜の花で一杯の、夕暮れの第四種踏切から。

小湊鐵道 牛久

:: 小湊鐵道 馬立~牛久 ::

飯給

「いたぶ」と読みます。

谷間の築堤にポツリと設けられた飯給駅。
ホーム向かいに大きな桜の木が2本。シーズン中は人気が集中します。
築堤の両側には田んぼがあり、水鏡のお陰で楽しい景色が展開します。
日が暮れるとライトアップも行われとても幻想的。雑誌でもよく見かけます。
線路はほぼ南北に走り、様々な立ち位置から楽しむことが出来ます。
駅前に駐車場有。

つきざき

森の向こうから、ひょっこりと。

陽もだいぶ傾いたころ、ふらふらと月崎駅までやってきました。
写真はホームの先端から上総大久保方面を向いた景色です。
桜と菜の花が夕焼けに照らされて、控えめながらも美しい光景でした。
月崎駅周辺には沢山の桜の木が植えられ、飯給駅と並んで人気があるようです。
四季を通して色彩に絶えない駅です♪

小湊鐵道 月崎

かづさおゝくぼ

トトロの棲む駅。

駅には地元小学校の生徒さんが描いたトトロとその仲間たちの姿が。
セッティングしながら、登校中の小学生に挨拶。そしたらこんな答えが。
「駅撮りにきたんですか?ほんと、ボロっちい駅だよね。」
しみじみと駅の方を眺めながら言うものだから、
愛されてるんだなぁ...って、少し伝わってきた気がした。
列車を待っていたら、本当にとなりにトトロが来るかもしれない!
そんなたたずまいの、情緒溢れる駅です。
駅前に駐車スペースもあります。

菜の花の大築堤。

春は駅舎横の桜が咲き乱れ、線路は菜の花に包まれます。
平日・時間を選べば、通学風景を絡めることも可能なようです。
月崎方面に少し進めば、大きくカーブした築堤を様々な方位・高度から狙えます。。

:: 小湊鐵道 月崎~上総大久保 ::
左上:大久保駅入線を東側踏切より。午前順光です。
右上:築堤麓より望遠で。曇ってしまいました(><)
左下:右上と同地点にて築堤を見上げる。最高の晴天が迎えてくれました。
右下:北側棚田より築堤を小俯瞰。午後遅い時間に正面まで陽が入りますが、山陰に注意です。
※地元の方が大切にされている場所なので、踏み荒らさぬよう細心の注意を払いましょう。農作業中のところをお邪魔する場合はご挨拶を忘れずに!

おわりに

小湊鉄道の春の息吹、うまくお伝えすることができましたしょうか。
以上駄文・駄作の連続ではございましたが、皆さまの撮影計画の一助となれば望外の喜びです。